千葉県民は運転が荒い?

2016-10-12

はじめに

 当事務所の紹介ページでも記載しているとおり,当事務所はJR千葉駅から徒歩2分の場所に,交通事故事件を重点的に取り扱う法律事務所として設立されました。

 交通事故事件は専門性が高い分野ですので,千葉で交通事故被害に遭われてお困りの方は,是非弁護士にご相談いただきたいと思います。

 このコラムでは,交通事故事件に関する様々な情報を発信していければと考えております。

 初回は,当事務所がある千葉の交通事故の状況について見ていきたいと思います。

 

千葉県民の運転に対するイメージ?

 千葉県民の運転マナーについて,みなさんはどのような印象をお持ちでしょうか?

 私は,5年ほど前に千葉市内で賃貸のアパートを探すために不動産業者の車に乗って信号待ちをしていたところ,運転をしていた担当者が突然横にいた原付の運転手に文句を言われたことがありました(原付の進路が狭くなったのかもしれません。)。

 そのとき,担当者が,「この辺りは運転が荒い人が多いんですよねー。」と言っていて,それ以来,私も何となくそういった印象を持っていました(幸いなことにこれまで特に事故に巻き込まれそうになったことはありません。)。

 そこで,改めて千葉の交通事故の状況について見ていきたいと思います。

 

千葉県内の交通事故の状況

 千葉県警の発表によると,平成27年の千葉県内の交通事故死者数は180人で,これは,愛知県の213人,大阪府の196人に次いで3番目に多かったとのことです。

 この数字を見ると,千葉県はやはり運転が荒い人が多いのかな?という風に見ることもできますが,都道府県によって人口もかなりバラつきがありますので,警察庁が発表している平成26年のデータを元に,そのあたりを比較してみましょう。

 これを見ると平成26年の交通事故死者数は182人(全国4位)で,交通事故の負傷者数は全国で9位となっており,やはり全国的に見ても多いといえます。しかし,負傷者数を人口10万人当たりで見ると,千葉県は38位で決して多くはありません。

 もちろん,実際には,車の利用頻度や道路状況等によっても事故が起きやすいかどうかは変わってきますので,この数字のみで運転のマナーが分かるわけではありません。

 しかし,いずれにせよ,千葉県民が他の県に比べて交通事故を起こしやすいかというとそうではなく,千葉県民の運転が荒いとまでは言えないのではないかと思います。

 

まとめ

 このように,データを見る限り,千葉県民の運転に問題があるとは言い切れませんが,悲惨な死亡事故の件数が多いことに間違いありません。

 死亡事故を可能な限りゼロにしていくべきであることは言うまでもありませんので,千葉県が死亡事故の件数が多い地域であることを肝に銘じて安全な運転を心がけましょう。